【結果検証:立会外分売は買いか?】東海染工(3577)、岡谷鋼機(7485)、プラザホールディングス(7502)

サービス業

こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2024年9月に分売が実施された東海染工、10月に実施された岡谷鋼機プラザホールディングスです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

株価指標

まずは、分売値段で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?

確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント

率[%]
分売日
始値[円]
(騰落率[%])
分売日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
東海染工
(3577)
9/18
(水)
6972.92692
(-0.7)
695
(-0.3)
698
(9/26)
+1
(+0.1)
岡谷鋼機
(7485)
10/10
(木)
7,0813.007,090
(+0.1)
7,090
(+0.1)
7,040
(10/18)
-41
(-0.6)
プラザ
HLDGS
(7502)
10/16
(水)
1,8373.521,824
(-0.7)
1,818
(-1.0)
1,778
(10/23)
-59
(-3.2)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

東海染工は、分売日の寄付や大引で売却した場合は損益マイナスでしたが、分売日1週間後(5営業日後)の場合は損益プラス

岡谷鋼機は、逆に分売日の寄付や大引で売却した場合は損益プラスでしたが、分売日1週間後(5営業日後)の場合は損益マイナス

プラザホールディングスは、全ての段階損益マイナス

でした。

今回は利益が出でいても、0.1%の利益ということで物足りない感じですね。

分売で購入し利益が出た方、おめでとうございます!

ちなみに私は、今回は購入申込なしでした。

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:東海染工(3577)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(見送り)
表2:東海染工 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2025年3月期)1Qの業績は、主力の染色加工事業の「加工料部門」売上数量の増加及び加工料改定により増収を確保し、

前年同期比 増収増益で、売上高は1割弱増、利益面は営業利益は赤字幅縮小経常利益と純利益は黒字転換でした。

今期通期予想は、グループ全体で収益力向上に努め、

前期比 増収増益で、売上高は1割弱増、利益面は営業利益と経常利益は5割弱増~4.6倍ですが、純利益は9割強減を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高は2割強でそこそこ、利益面は営業利益と経常利益は遅れ気味で、純利益は既に通期見込みを超過していました。

株主還元は、配当利回り(予想)は2.63%(9/11時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.47%(9/10時点)と比較するとやや高い水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株あたり20一定で、

配当性向は、最終赤字の年を除き、40%台~130%台でした。

また、株主優待があり、毎年3月末に100株以上保有の株主は、1,000円相当のクオカードが進呈され(2026年3月末以降は、100株以上保有で1年以上継続保有の株主のみ進呈されるので要注意)、

100株保有の場合、配当金+株主優待(1,000円相当)で利回りが3.95%になっていた点は魅力的でしたね。

株価モメンタムは、2023年5月に高値(1,446円)をつけた後は、高値切り下げ安値切り下げの下落基調で推移していました。

直近の株価は、7/8に高値(849円)をつけた後はほぼヨコヨコで推移していましたが、7月下旬以降は下落基調で推移しており、

今回の立会外分売発表の翌営業日(9/11)は、分売による短期的な需給悪化を懸念され、窓を開けて出来高を伴い、前日比 16円安(-2.07%)と急落

この下落で年初来安値を更新しましたね。

その後の株価は、下値抵抗がない中、下げ止まりを見せてヨコヨコから上昇に転じていくのか、下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】東海染工(3577)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

立会外分売発表以降、連続陰線で下落基調が続きました。

そして分売日(9/18)は、分売値段を上回ることなく推移しましたが、その日に底を打ちし、1週間後には分売値段を上回って推移しています。

要因分析:岡谷鋼機(7485)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表3:岡谷鋼機 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2025年2月期)2Qの業績は、主力の鉄鋼セグメント建材関連、特殊鋼は産機向けが減少海外は欧米向けが増加し、

前年同期比 減収増益で、売上高は微減利益面は1割弱増でした。

今期通期予想は、エネルギー・素材価格の動向や、金利・為替の変動等による経済への影響に加え、労務費・物流費等コストの上昇が懸念され、先行き不透明な状況を予想し、

前期比 増収減益で、売上高は微増利益面は微減を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は2Q終了時点で、売上高、利益面ともに5割前後でそこそこでした。

株主還元は、配当利回り(予想)は1.82%(10/2時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.44%(10/1時点)と比較すると低い水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株あたり112.5~130で推移しており、2022年2月期以降は連続増配を継続中です。

配当性向は、10%台で低めでした。

また、株主優待があり、毎年2月末200株以上保有の場合、愛知県産米 山の幻ミネアサヒ 5Kgが進呈され、

また、長期保有優待として図書カード2,000円相当が進呈され、個人投資家にとってはうれしい内容でしたね。

株価モメンタムは、2024年5月に上場来高値(9,170円)をつけるまでは、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移していましたが、

その後は調整しており、現時点では全ての移動平均線の下で推移していました。

直近の株価は、7/5に高値(9,040円)をつけた後は調整7月末からの急落で安値(6,800円)をつけ、

その後は8月下旬にかけて一旦は上昇しましたが、再び調整していました。

そして今回の立会外分売と今2Q決算発表が9/30のザラバ(取引時間)中にあり、それを受けて、分売による短期的な需給悪化懸念により売られ前日比 130円安(-1.74%)と下落しましたね。

その後の株価は、8月につけた安値(6,800円)を割り込まずに、ヨコヨコから上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】岡谷鋼機(7485)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表日(9/30)以降しばらくヨコヨコで推移しましたが、分売日(10/10)の2営業日前からは下落基調で推移しました。

そして、分売日は分売値段を何とか割り込みませんでしたが、その日以降は分売値段(7,081円)を割り込んで推移しています。

要因分析:プラザホールディングス(7502)

Stefanie KonstantaによるPixabayからの画像

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表4:プラザホールディングス 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2025年3月期)1Qの業績は、主力のモバイル事業で、スマートフォンの販売が伸び悩む一方で、SIMのみの回線契約の割合が増えていることから前1Qと比較して売上高は減少しましたが、

販売後のサポートとして、サブスクリプションサポートを案内し、加入者が順調に増え新たなストック収入となったことから、売上総利益は、前1Qと比較して増加したことにより、

前年同期比 増収増益で、売上高は微増、利益面は営業利益は赤字幅縮小経常利益と純利益は黒字転換でした。

今期通期予想は、先行きの不透明感などから売上高をやや手堅く見込み、売上高は微減となりますが、

新規事業(グランピングなど)への投資が概ね完了し、営業利益来期以降も継続的な改善を見込んで、

前期比 減収増益で、売上高は微減、利益面は営業利益と純利益は1割強~7割増経常利益は2割強減を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高は2割強でそこそこですが、利益面は営業利益は赤字からの挽回が必要経常利益と純利益は1割に満たず遅れ気味でした。

株主還元は、配当利回り(予想)は2.51%(10/10時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.46%(10/9時点)と同水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株あたり7~50円で、

配当性向は、最終赤字の年を除き、20%台~200%で幅が大きいです。

また、株主優待があり、毎年3月末に100株以上保有の株主は、自社のアパレル商品や宿泊券等の中から1点が進呈され、個人投資家にとっては魅力的でしたね。

株価モメンタムは、2024年3月に高値(2,420円)をつけるまでは、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドでしたが、その後は失速下落基調で推移しました。

直近の株価は、8/7に年初来安値(1,850円)をつけた後は、1,900~2,000円程度のレンジ内で推移しており、

今回の立会外分売発表の翌営業日(10/8)は、分売による短期的な需給悪化懸念により、窓を開けて出来高を伴い前日比 16円安(-0.80%)と下落しましたね。

その後の株価は、年初来安値(1,850円)を割り込まず上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】プラザホールディングス(7502)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表以降しばらくヨコヨコで推移していましたが、分売日(10/16)の2営業日前から急落しはじめ、分売日には窓を開けて下落し、年初来安値を割り込みました。

その後も、分売による需給悪化懸念が解消しきれず分売値段(1,837円)を下回ったまま推移しています。

まとめ

東海染工(3577)、岡谷鋼機(7485)、プラザホールディングス(7502)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前
予想
結果(損益)[円]
(「5営業日後始値」
ー「分売値段」)

(騰落率[%])
判定
東海染工見送り+1
(+0.1
)
×
岡谷鋼機中立-41
(-0.6)
プラザ
HLDGS
中立-59
(-3.2)
×
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

今回は1勝2敗、勝率0.333。反省ですm(_ _”m)。

今回は、いずれの銘柄も分売日以降の需給悪化解消による、大幅上昇は見られませんでした。

ただ、東海染工岡谷鋼機は、分売日以降は需給悪化懸念が少しづつですが後退していき、ヨコヨコ又は上昇傾向です。

今後の個別動向ですが、

東海染工は、分売日以降ヨコヨコの展開が続いています。

直近では、3月末の一括配当金+株主優待(クオカード1,000円相当)の総合利回りが4%超となっていますので、いずれは上昇に転じそうです。

岡谷鋼機は、こちらも分売日以降ヨコヨコの展開です。

連続増配を継続している点と2月末の配当と株主優待権利取りを控えていますので、いずれは上昇していきそうです。

プラザホールディングスは、まだ下げ止まりを見せていません

年初来安値を更新中の状態ですので、下げ止まり→ヨコヨコからの反転上昇に期待です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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