今般2025年1月24日、日銀の植田総裁就任後3回目の金利引き上げが決定されました。
さて、時を遡ること2年前、2023年2月上旬、任期満了を迎える黒田総裁の後任として、植田和男氏が日本銀行の新総裁に内定したとのニュースが流れました。
2月14日には、政府は同氏を日銀総裁とする人事案を正式に国会に提示。
同2023年4月、植田氏は日本銀行の総裁に就任し、現在に至っています。
その当時、日銀新総裁人事のニュースと並行して、何回も報道されていたのは、たとえ日銀のトップに誰がなっても、「遅かれ早かれ日銀は、ゼロ金利・マイナス金利の解除など、金利を引き上げざるを得ない」ということでした。
ですので、当ブログでは、同じ時期(2023年2月19日)に、下記のブログ記事をアップしています。
ブログ記事の内容は、日銀新総裁内定時の今が投資の大チャンスかもしれないので、日銀の金利引き上げで恩恵を受ける銘柄(代表的なのは銀行株)を買うというものでした。
今回は、これからの投資戦略を考えるため、「植田日銀総裁の内定が決まった時に、もし銀行株を買っていたら今どのような結果になっているのか」、調べてみました。
金利引き上げの振り返り
日銀の金利引き上げの経緯は、以下の通りです。
2023年4月:植田氏が日本銀行の新総裁に就任。
2024年3月:日銀がマイナス金利を解除し、政策金利を「0%~0.1%程度」に引き上げ。
2024年7月:日銀が政策金利を「0.25%程度」に引き上げ。
2025年1月:日銀が政策金利を「0.5%程度」に引き上げ。
⇒植田総裁は、就任後の2年弱の期間に、3回の金利引き上げを実施しました。
ただ、3回と言っても、金利はまだ0.5%程度の低い水準ですから、日本の物価高・インフレ状況を考慮すると、今後も日銀は複数回の利上げを行うのではないかと推測されます。
銀行株の動き(株価・配当金)
上記の植田新総裁の内定時から現在まで、銀行株の動きはどうだったのでしょうか。
銀行株の代表として、減配しない累進配当ブラザーズの三井住友フィナンシャルグループ(三井住友銀行の持株会社)の動きを見てみます。
●三井住友FGの株価・配当金の動き
※三井住友FGの直近2年株価チャート(出所:Yahooファイナンス)
・2023年2月28日(日銀新総裁の内定時):
株価1,991円、配当金80円(23/3期)、配当利回り4.0%
・2025年1月27日現在:
株価3,808円、配当金120円(25/3期予想)
配当利回り3.2%、取得配当利回り6.0%(=配当金予想120円÷取得価格1,991円)
⇒日銀新総裁の内定からのこの2年弱の間で、「三井住友FGの株価は1.9倍、配当金は1.5倍」になりました!
取得価格ベースでの配当利回りも、6.0%の高さとお宝銘柄に育っています。
これには、三井住友FG自体が決算説明資料でも述べている通り、日銀の金利引き上げによる同社の収益力向上も貢献しています。
⇒本来、金利の上昇は株式市場にはネガティブ要因ですが、上記のように現在の金利水準はまだ0.5%程度であり、株式市場に悪影響を及ぼすレベルではありません。
今後、賛否両論はありますが、時期はともかく、金利は少なくとも1.0%程度までは引き上げられ、それ以上の金利になる可能性も十分想定されます。
銀行業の収益力向上・業績向上は続くと考えられます。
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まとめ
2年前の植田日銀新総裁の内定時に、銀行株(三井住友FG)を買っていたら、上記のような素晴らしい結果になっていました。
当時は、日銀がこれから金利を引き上げるだろうと、あれだけ多くの報道がされていたわけですから、それを受けて、銀行株に投資すると判断すること自体はそんなに難しくなかったと思います。
私も2年前の当時、下記のようなブログ記事を書きましたが、これは、私に特別な先見の明があったのではなく、当時の大多数のアナリストや報道が、その後の日銀の金利引き上げを予想していました。
当時に行動できた人=銀行株に投資できた人は、取ったリスクと引き換えに、美味しい投資成果を得ることができました。
ポイントは、自分の判断に基づいて、「実際に行動できたかどうか」です。
一方、現時点で、日銀は金利を0.5%まで引き上げてきましたが、数年以内によほどの経済情勢の変化がない限り、今後も引き続き少しずつ金利を上げていくだろうことが、ほぼ確実視されています。
そうであるならば、自分はどう行動すべきか。どこに投資すればいいか。
私は、引き続き銀行株(三井住友FG)を買い増ししていこうと思います。大きな流れには、乗ります!
しかも、三井住友FGは、減配しない累進配当ブラザーズの1社かつ超大型株のメガバンクです。
同社への投資なら、万が一金利引き上げの見込みが外れても、大きなケガをする可能性は低いと考えています。
※なお、投資は自己責任で行ってください。
ゆるやかに配当生活中のショウでした!