この記事は「その5」です。
「その4」からの続きになります。

※なお、以下のストーリーは筆者が実現性が高いと考えるものですが、あくまでもフィクションです。投資は自己責任で行ってください。
イチローさん、30代後半へ
イチローさんは、入社13年目35歳で、主任から係長に昇格しました。給料も上がります。
なお、イチローさんの会社では、いわゆる管理職は課長以上となりますので、係長はまだ残業代が付きます。
[収入・支出]
●田中家2人の月額収入:手取り月額合計36万円+残業代
≪内訳≫
・イチローさん 入社13年目35歳・係長
給 料:35万円(手取り27万円=給料の約77%)
ボーナス:年140万円(給料4か月分、手取り108万円=1か月当たり手取り9万円)
※よって、年収560万円(手取り432万円)
⇒月によって変動しますが、別途残業代数万円/月もあります。
・千穂さん
→退職済み。子どもが3歳と1歳のため、引き続き専業主婦。収入なし。
●田中家4人分の月額支出:36万円
≪内訳≫
・住居費:3万円(新居は埼玉県の賃貸マンション、都心まで電車で1時間程度)
※借上社宅の自己負担額が3万円(=賃料12万円×自己負担率25%)
・食費:12万3千円
※1日1,500円×30日×1人(イチローさん)=4万5千円。昼食は弁当持参も活用。
※1日1,000円×30日×1人(千穂さん)=3万円
※1日800円×30日×2人(幼児2人)=4万8千円
・学費(第一子の幼稚園費用):1万円
※幼稚園の保育料は無償化されているため、給食費・冷暖房費等の実費負担として1万円
・水道代:7千円
・光熱費(電気・ガス):1万8千円
・通信費(スマホ代・自宅Wifi費用):1万4千円
・交際費(飲み代・レジャー費・交通費・趣味の費用など):3万円
※イチローさん小遣い2万円、千穂さん小遣い1万円として計3万円
・生命保険料:1万3千円
・その他の費用(日用品代・衣服代・化粧品・医療費など)と予備費:1万円
※もし足りなければ、ここに残業代をあてます
・貯金:5千円
・投資:10万円
※大都市圏に住んでいるので、車は購入しません。電車・バス・タクシー(必要な場合はレンタカーも)を使います。
※家族間の生活費の負担には、原則として贈与税がかからないとされていますが、税務上の最終判断はご自身で行ってください。
⇒稼ぎ手がイチローさん1人、かつ子ども2人の4人家族ですが、係長に昇格・昇給したこともあり、毎月の投資額は10万円を確保しました。
この投資額の確保を可能にしているのは、もし臨時の費用などでお金が必要となった時にも使えるお金がある、すなわち下記のような経済的基盤があることです。
- 残業代
- 貯金198万円(結婚費用の支払いでゼロとなったが、結婚後毎月3万円×5年+毎月5千円×3年で貯めた金額)
- 配当金126万円/年(35歳時点。下記後半の表ご参照)=配当金10万5千円/月
※現在、配当金は全額再投資していますが、もし必要な状況となれば、一時的に配当金再投資を停止し、配当金を生活費に回すことも可能です。
⇒イチローさんは思いました。
「臨時の費用として使えるお金(上記①~③)はあるし、残業代を何か月か貯めたら家族旅行にも行けそう。
家計は決して楽とは言えないけど、子どもが大きくなってきたら、もっとお金はかかるはず。
子どもが小さい今のうちに頑張って、投資を続けていくぞ!」
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●毎月の投資額
上記の通り、イチローさんが係長に昇格後、田中家の投資額は月額10万円となりました。
なお、子ども2人がまだ小さいため、千穂さんは専業主婦を継続しています。
[投資の想定条件 35歳~39歳まで(家族4名)]
①投資額:毎月10万円 ※得られる配当金は全額再投資する。
②投資対象:配当利回り4%の累進配当ブラザーズ
③増配率=株価上昇率=5%
※増配率=株価上昇率 が成り立つ理由については、下記ブログ記事ご参照。

④新NISAを利用して非課税で投資する。ただし、夫婦2人分の成長投資枠の上限に達した後は、特定口座(課税)で投資。特定口座では配当金から20%が税金で引かれる想定。
※田中家夫婦2人分の新NISA成長投資枠2,400万円を使用。下表は2人分合計の表示(増配率等の想定条件は比率の掛け算なので合計表にしても結果は同じになります)
※14年目で新NISA成長投資枠の上限に達したので、15年目以降は特定口座で投資し、新NISA口座は保有を継続した想定。
⇒このすぐ下の表は、新NISAでの投資で12年目~14年目の表
⇒ここから下の表は、15年目~17年目について、①新NISA ②特定口座 ③新NISA+特定口座の合計 の3つの表です。
※特定口座での配当金再投資には、新NISAと特定口座の両口座で受け取る配当金の合計額を投資。
⇒新NISAの成長投資枠2人分の上限に達したので、15年目以降は、新NISA口座では追加の買い増しは無しで、これまでに購入した高配当株を新NISA口座で保有しているだけです。
けれども、増配で配当金が増えていきますし、新NISA口座なので増えた配当金も非課税で受け取れます。
⇒上記の最後の合計表(新NISA+特定口座)のように、入社17年目、イチローさんは39歳で、5千万円の資産(株式時価)と年間税引後配当金193万円(=月額16万円)を手に入れました。
⇒「税引後の手取りで、月額16万円の配当金かあ。冷静に考えたらスゴいな!」と、イチローさんは思いました。
「毎月コツコツと高配当株に投資していたら、いつの間にか、配当金が月額16万円に育っちゃった。配当金の増え方は、最初はゆっくりだったけど、積み重ねで途中から加速度的に増えた。これが複利の力かあ。」
「なんにもしなくても、月額16万円の配当金が入ってくるわけだから、もし自分ひとりだったら、今すぐにでも会社を辞めてFIREできそうだな。」
「配当金の経済的な支えは心の余裕を与えてくれるから、仕事でもプライベートでも、精神的余裕をもって行動できる。」
⇒家族がいるので、さすがに今すぐ会社を辞めるわけにはいきませんが、配当金による経済的な余裕を背景にして「自分の好きなことができる人生のイメージ」が、イチローさんにぼんやりと浮かんできました。
「よし、自由な未来のために、これからも高配当株投資を頑張って続けるぞ!」
イチローさんは決意を新たにしました。
「その6」へ続く。Coming Soon!
ゆるやかに配当生活中のショウでした!

