新NISAの銘柄も徐々に増えてきていますが、成長投資枠はもはやカオス的な状況になりつつあります。今回はそんな成長投資枠から目的別にピックアップをして銘柄の紹介をしたいと思います。本命の米国ETFがどうなるのかもわからないですが途中経過にはなりますが、解説します。
新NISAの投資に向けた基本戦略
新NISAに向けた基本戦略を考える
やはり投資の最中に迷ってしまうので、自分なりのルールやしっかりとした戦略・プランがないからだと思います。そんな中で以下のようなことを考えてみましたので、参考にしてみてください。
基本的な戦略は以下のように設定
- 無理のないリスク許容度の決定
- 新NISA制度の特徴を有効活用
- 収益追求のための適切な銘柄選び
- リバランスによるポートフォリオ維持
資産クラスと年齢の分布については以下のように考えています。以下のような資産クラスのポートフォリオを維持しながら、資産拡大にしていくなどを考えてみましょう!今回は以下の赤赤文字のゾーンになります。
年代 | 株式コア | 株式 グロース | 高分配 | 債券 | REIT | 現金 |
20代 | 70% | 20% | 0% | 5% | 0% | 5% |
30代 | 65% | 15% | 5% | 10% | 0% | 5% |
40代 | 60% | 10% | 10% | 15% | 0% | 5% |
50代 | 55% | 5% | 10% | 20% | 5% | 5% |
60代 | 50% | 0% | 10% | 25% | 10% | 5% |
毎月、どんどん追加されていきますので、興味のある人はチェックをしていきましょう!
資産クラス別のパフォーマンス状況を見てみましょう
以下がピックアップしたETFの状況です。過去5年間のドル建てのトータルリターンです。コロナショックとその後の金融緩和での急上昇で波乱の期間でしたが、やはり成長率は株式が中心のようです。
やはりNASDAQ100のQQQと、S&P500のVOOの成長は素晴らしいのと、もう一つ、VGSHのように非常に安定して価格が変動しないというのが重要になります。アセットアロケーションを考える時にはこのように動きの相関を頭に入れておくのが良いでしょう。
グロース株投資
リスクは「テイクするものである」という方。変動の大きさを活用して資産形成のスピードアップしたい人にとってみると魅力的だと思います。そうなると、NASDAQ100が魅力的な投資先ですね。新NISAに上がってきているものをピックアップしてみました。
まずは投資信託から選んでみたいと思います。
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス :大和アセットマネジメント株式会社
- ニッセイNASDAQ100インデックス :ニッセイアセットマネジメント株式会社
- eMAXIS NASDAQ100インデックス :三菱UFJ国際投信株式会社
- iFreeNEXT FANG+インデックス :大和アセットマネジメント株式会社
やはりレバレッジ商品がないので「NASDAQ100」が大本命。個人的には「FANG+」のセレクションは好きなので、これもOK。手数料が安いところ、そしてリスク管理を忘れずに。
続いてETFからも選んでみましょう!
- グローバルX US テック・トップ20 ETF:GLOBAL X Japan株式会社
- NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジあり):野村アセットマネジメント株式会社
- iFreeETF NASDAQ100 ETF(為替ヘッジあり):大和アセットマネジメント株式会社
- iFreeETF NASDAQ100 ETF(為替ヘッジなし):大和アセットマネジメント株式会社
- NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし):野村アセットマネジメント株式会社
グロース株は配当がほとんど期待しないと思います。よってETFでもOKだと思います。内部での配当再投資を気にせず、積み立ててリバランスをすることで成長を支援。為替ヘッジは・・・なしで!やはり成長を考え、長期的には日本の円が弱くなりそうな気もします。
国債系のファンド
リスクは「回避」するものである!!変動の小ささと着実な分配で長期の資産形成の “富の保管場所“ に。
投資信託は以下がありますね。
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス:三菱UFJ国際投信株式会社
- ニッセイ外国債券インデックスファンド:ニッセイアセットマネジメント株式会社
- たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>:アセットマネジメントOne株式会社
- SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス:SBIアセットマネジメント株式会社
- 楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ):楽天投信投資顧問株式会社
上記は為替ヘッジは若年層なら“ヘッジ無し”、中高齢で引退近い人は“ヘッジ有り”かも。こちらは値動きの小ささと程よい分配を考える。リターンは少ないので手数料は極力小さく。SBIとeMAXISはコストも安い。ただ、現在の状況だとヘッジコストがかなり高く、為替ヘッジ有りを購入する人は注意しましょう。
ETFは以下があります。
- MAXIS米国国債7-10年上場投信(為替ヘッジなし):三菱UFJ国際投信株式会社
- MAXIS米国国債7-10年上場投信(為替ヘッジあり):三菱UFJ国際投信株式会社
- iシェアーズ・コア 米国債7-10年ETF(為替ヘッジあり):ブラックロック・ジャパン
- iシェアーズ・コア 米国債7-10年ETF:ブラックロック・ジャパン
- iシェアーズ 米国債3-7年ETF(為替ヘッジあり):ブラックロック・ジャパン
- iシェアーズ 米国債1-3年ETF:ブラックロック・ジャパン
債券については手数料や手軽さを考えると、国内・東証ETFが魅力的です。上記は手数料も安く、売買もリアルタイムで行えるため手軽。長期債券は値動きが株式と近いレベルになるので、守りを重視したい方は短期・中期の債券をチョイスした方がいいですね。
不動産・リート投資
インカムゲイン検討の年齢層向け。住宅ローンのようなレバレッジがかからないが手軽です。分配は収益から配られるETF・個別REITを選定してみましょう。
東証ETFと米国ETFになります。
- MAXIS高利回りJリート上場投信:三菱UFJ国際投信株式会社
- iシェアーズ・コア JリートETF:ブラックロック・ジャパン株式会社
- OneETF東証REIT指数:アセットマネジメントOne株式会社
- iシェアーズ 米国リートETF:ブラックロック・ジャパン株式会社
- NF先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし):野村アセットマネジメント
国内REIT3つ、米国・海外REITを2つチョイス。基本的な利回りは大して変わらないので、お好みで選定。米国REITは株価上昇も期待できますが、基本はインカムゲインに期待ですが海外税10%は取られます。
そして、以下はが購入しているJ-REIT銘柄です!
- スターアジア不動産投資法人:スターアジア不動産投資法人
- ケネディクス商業リート投資法人:ケネディクス不動産投資顧問株式会社
- 投資法人みらい:三井物産・イデラパートナーズ株式会社
- ケネディクス・オフィス投資法人:ケネディクス不動産投資顧問株式会社
- タカラレーベン不動産投資法人:タカラPAG不動産投資顧問株式会社
- ユナイテッド・アーバン投資法人:ジャパン・リート・アドバイザーズ株式会社
こちらは現在、も買っているJーREITの6本のご紹介!各ファンド年2回の分配ですが、全部違う分配月で毎月分配を構築。利回りも4〜5%でもらえますので、非課税のメリットは大きいですね。
高配当・増配系銘柄
そもそも「分配金分で上昇した分を売却」という投資信託はキャピタルゲインって思っちゃうのと、手数料が高い。ルール上タコ足がないETFが良いと思いつつ、米国ETFの情報が不透明なので少し待ち状態です。(もちろん、投資信託も何本か良いのはありました)
以下は高分配に関する東証ETFの一覧です。
- Next Funds日経平均高配当株50指数連動型:野村アセットマネジメント株式会社
- グローバルX MSCI スーパーディビィデンド-日本株式:Global X Japan株式会社
- One ETF 高配当日本株:アセットマネジメントOne株式会社
- iFreeETF TOPIX高配当40指数:大和アセットマネジメント株式会社
- Next Funds野村日本株高配当70連動型:野村アセットマネジメント株式会社
- グローバルX Morningstar 高配当 ESG-日本株式:Global X Japan株式会社
- iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り:ブラックロック・ジャパン株式会社
次は社債ETFの一覧です。
- iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債(為替ヘッジあり):ブラックロック・ジャパン
- iシェアーズ ユーロ建て投資適格社債(為替ヘッジあり):ブラックロック・ジャパン
- iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債(為替ヘッジあり):ブラックロック・ジャパン
日本株ETFはそれなりに優良なものが多いと思います。個人としても「NF50指数」は良いなと思うし、「グローバルX MSCI スーパー日本株」は持っています。また安定した高分配であれば社債も選択肢で良いですが、為替ヘッジのコストは気をつけましょう。
米国ETFが買えるかどうかによります。東証ETFに出てきている配当貴族系は分配という点では魅力がないのでスキップします。または「スーパーディビィデンド-US(DIV)」は選びません。色々な理由がありますが。
まとめ
さて今回は成長投資枠のアップデートです。今後、さらに銘柄が増えていくと思いますが、8月中旬の頃から選んでみました。全てをインデックス投資で積み立てていくのも、もちろん一つの有力な選択肢ですね。
ただし、年齢が上がっていき、資産が増えていくとリスクも高まっていきますので、インカムや債券に切り替えていくというのも一つの選択肢であると思います。
今回はそんな内容の選択肢を探してみました。今後もさらにアップデートをしていきたいと思います!
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